特集Vol.2
インタビュー 株式会社マピオン
『ケータイ国盗り合戦の取り組みと位置ゲームの可能性』

2011年12月22日

今後の位置ゲームの展望と可能性

３．今後の位置ゲームの展望と可能性
今後は、スマートフォンの普及、位置情報の測位技術向上による精度の向上や、NFC技術（NFC: 近距離無線通信）の進化などにより、提供される「ユーザー体験」が変わってくると思われます。
「ケータイ国盗り合戦」では、ユーザーの「ひとり旅」「移動の合間のヒマな時間」の共有体験を提供していますが、たとえば、iPhoneを振ってAR上の蝶を捕まえる「iButterfly」などのように、スマートフォンの特徴をうまくつかった体験を提供する物など色々な物が登場すると思います。
これらのデバイスや技術の進化によって、数年後にはもっと生活に密接したコンテンツが開発され、新しもの好きな人だけでなく、広く一般の人も使うコンテンツが続々と登場すると思います。

４．最後に、これからゲームも含む位置情報系サービスを提供する人に対して一言
ユーザーが楽しめる、そして自分たちも楽しめるというサービスを提供していって欲しいと考えています。作り手自身も楽しめる、というのは位置情報系サービスを語る上での大きなポイントだと思います。
また、従来のように「完璧な」ものを最初からリリースするよりも、トライアルでもいいからまずはリリースし、ユーザーの声を取り入れながら成長していくような開発手法が成功の秘訣なのでしょう。

株式会社マピオン ケータイ国盗り合戦
プロデューサー 加藤　隆志さん

５．インタビュー総括
多くの人が知っている「ケータイ国盗り合戦」。会員100万人を越えた今もなお、どのような「新しいユーザー体験」を提供できるか？ということを、熱心に追及されている姿がとても印象的でした。
マピオンさんがどのような体験を提供してくれるのか、今後も注目したいと思います。

（記事、写真：伊藤　剛）

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